第8章 第8話
俺と翔くんは鞄を受け取り、俺のマンションに帰って来た
…とてもじゃないけど、今の状態の翔くんを一人に出来ないから…
潤「翔くん、今お風呂準備出来たから入って良いよ。着替え用意しておくから」
翔「・・・」
車の中でも何も話さなかったけど、今も何も語らずそのままふらふらと浴室に向かっていった
翔くんの着替えを用意して、出てからすぐ出せるようにコーヒーの準備をしていたら
潤「…あれ?翔くんもう出てきたの?」
いつの間にか出てきた翔くんが立っていた
そして突然俺に抱き付いてきた
潤「えっ…し、翔くんどう…」
翔「…き…」
潤「…え?」
翔「好き…俺潤くんの事好きなんだ…」
潤「翔…くん…」
翔くんは目を潤ませながら俺を見つめ、そして目を閉じて俺の顔に近付いてきた
潤「…ダメだよ…翔くん…」
翔「…潤…くん…」
俺に拒まれた事がショックだったのか、翔くんの瞳からは大粒の涙がポロポロと落ちていた
潤「翔くん、とりあえず座って…俺の話聞いてくれる?」
俺は翔くんをソファーに座らせてキッチンに行った