第1章 第1話
父さんの反対を押しきって家を飛び出して来たけど、心配した母さんが毎月父さんに隠して仕送りをしてくれ、俺もアルバイトをしていたから何とか生活は出来ていたけど…
翔「3番テーブル生2丁入りました!」
「櫻井!このつまみセット7番へ持っていって!」
翔「はい!」
昼間は就活してる事が多いから、夜に出来るバイトとして居酒屋に勤めていたけど…
女先輩「翔くん…大丈夫?大分疲れてるんじゃない?」
男先輩「お前今日で連続何日目だよ」
翔「…今月に入ってまだ休みがとれてなくて…」
すると男性先輩が驚いた顔をして
男先輩「はあ!?お前今日20日だぞ!?先月休んだのいつだよ!」
翔「…確か22、3日くらい…だったかな…?」
男先輩「『だったかな?』じゃない!お前それ、いくらなんでもオカシイだろ!何で店長に言わないんだよ!」
…何度も言ったけど…
店長『お前が居ると客も喜ぶんだ。少しは店の為に頑張ってくれよ』
…そんな事言われて何も言い返せないんだよな…