第1章 第1話
~翔side~
翔「…はぁー…」
俺はもう何通目かになる『不採用』と書かれた書面を見つめてため息をついていた
…っていうか、ため息しか出ないんだけど…
俺の夢はファッションデザイナーになって、あこがれのモデル『松本潤』に俺の作った衣装を着てもらうこと…
その為に専門学校にも通っていたのに、父さんにバレてしまい退学させられてしまった…
でも夢を諦めきれない俺は、あらゆる会社の求人に募集したけど全て玉砕した…
ちゃんと未経験でも大丈夫という所に募集したのに…
翔「…やっぱり経験や資格がないとダメなのかな…」
専門学校に通ってる時からの友達の斗真は「大丈夫だよ」って言ってくれたけど、その後…
斗「先ずはさ、その手の傷治そうか」
…そんなに痛々しいかな…針で刺した傷痕…