第14章 第14話
潤「昨日社長から通達があったよ、事務所合併の話…今日マスコミ各社に連絡して記者会見が…あ、ちょうど今から始まるみたいだ」
翔「そっか…って…えっ?ま、松岡さんと東山さん!?」
潤「え?」
テレビを見ていた翔が、2人の社長を見ていきなり名前を叫びだした
潤「翔、社長を知ってるのか?」
翔「…向こうの世界でいた事務所の先輩…」
へぇー…そんな繋がりがあったのか…
翔「…本当に実現するんだ…」
潤「ああ…翔、お前大丈夫だったのか?やっぱり反対されただろ」
翔「…ううん…何も…」
潤「えっ?何も?」
嘘だろ…だって俺達に唆されたって…
翔「…父さんも薄々感づいてたみたい…いつかは俺が芸能関係に行くこと…俺が話をしたら一言『そうか…』って…弟もね、俺が帰った時は機嫌悪かったんだけど、それも俺が違う道を行こうとしてたからだったんだ…事情を説明したら『頑張って』って応援してくれた」
潤「…良い家族だな…」
俺がそう言うと、翔は本当に嬉しそうにしていた