第2章 運命の歯車 《信長様編》
『顔を見せよ茉莉花。』
『恥ずかしいのです、、、。』
『何が恥ずかしい❓』
『こんな顔を信長様に見られてしまった事が恥ずかしいのでございます。』
『貴様は綺麗だ。
この世のどの女子も貴様には太刀打ち出来ぬ程にな。
この信長の正室となる女子なのだ。
分かっておろうな‼️』
『、、、、、はい、信長様。』
『茉莉花。
やはり、今宵は帰さぬ。
観念するのだな。』
『の、信長様、、、。
嬉しいのですが、、、
家には帰ると言って出てまいりましたので、
両親が心配してしまいます。』
『ならば、使いを出すまで。』
そう言って、文机の上の紙と筆でさらさらと何やら書き始め直ぐに折り込み襖の外に声を掛けると、家臣が直ぐに現れこの文を茉莉花の家に届ける事、秀吉をすぐに呼んで来いと、言いつけていた。