第2章 運命の歯車 《信長様編》
『、、、、申し訳ございません。信長様。
私には、、、、、』
と、茉莉花が答えると
『貴様は、聡いのかそうではないのか分からぬ奴だな。
いや、分かっていて、この信長に言わせようとしているか、、、。
ふん。
ならば言うてやろう。
茉莉花、貴様はこの信長の正室となる女子よ。
貴様が、嫌と言おうともこれだけは、曲げぬその事、肝に命じておけ‼️
さすれば、その様な顔をする事も無かろう。』
『あ、、、あっ、、、。
の、信長様、、、。
茉莉花はもう、このまま死んでも良いほどに幸せでございます。
今すぐにでも、心の蔵が止まりそうな程にうれしい。 』
そう、言い、
茉莉花は綺麗な涙を流していた。
一方その茉莉花の顔から目が離せない信長は、この様な美しい顔の泣き顔は見た事がないと、見惚れていたのだ。
無意識のうちに、茉莉花に手を伸ばし自分の胸中深くに抱きしめていた。