第2章 運命の歯車 《信長様編》
『左様でございましたか、、、。
大変お手を煩わせてしまった様で申し訳ございません。』
『いや、、、
煩ってなどない。
今だから話すが、本当はあの日、、、
信長様も直ぐに断る腹づもりでおったのだから、、、』
『はい。
信長様から、お伺い致しました。
だが、お前の一言に、先手を打たれた信長様は興をそそられたし、
元よりお前だから見合いをしたようだな、、、。』
『お恥ずかしい事です。
ですが、やはりお相手は信長様である以上はきちんとお話をして、ご自分には、不釣り合いだと断っていただければと、思って、あの様なことを口走ってしまって、、、
本当に、私はただ一人をずっとお慕いしておりましたから、、、
例え、この先その方と二度と出会うことが叶わなければ、尼寺で尼僧になる覚悟をしておりました程に心に決めたお方なのです。』
すると、突然