第2章 運命の歯車 《信長様編》
『しかし、先程、私はお会いしてすぐに信長様にこの見合いを断って頂きたいと啖呵を切ってしまいました。』
『ははは、、、
貴様らしい。
わかっておる。
貴様は、このような事になるとは思ってもいなかっただろう。
もちろん。
俺もだが、、、』
茉莉花も信長もお互いに、幼き頃より惹かれあっていたと、いう事が分かり、この後、積もる話も多く二人きりの時間が全くと言っていいほど足りなくまた、翌日には安土城の天守にて会う約束をかわしたのである。
約束通り、茉莉花は安土城に向かった。
まず、お城の門の守衛である城番に、信長との約束がある旨伝えると、聞いていたらしく、すぐに秀吉を連れてきた。
そのまま、秀吉に案内されるまま後ろに付き歩いて居ると、
秀吉に
『事のあらましは信長様から聞いた、、、。
まさか、幼い頃に見知っていたとは、、、
俺も驚いた。
我が、織田軍の中から信長様の見合い相手を探していた時に、皆が声を揃えて茉莉花、お前の名を言うのだ、、、
そうして、お前の父に此度の話をすれば、泣いて喜び、此度の運びとなったのだ。』