第1章 私のこころの行方
『はい。』
『その声を掛けて来た方は、見た目はとても麗しい方でしたが、余りにも軽々しく話しかけられた為、私もずっとお断りしておりました,。
ですが、少し度を超えた接し方に苛立ちを抑えつつ丁寧にお断りしようと一歩前に出てその方の正面に向かった時に、後ろから』
『何をしている!
信玄‼️
静かに旨い酒とこの地名産の梅干しに舌鼓をうっていたのにお前のせいで酒が不味くなった。』
『謙信いたのかぁ、、、❓
相変わらず酒と梅干しか、、、。
俺が美しい姫を口説いているのが気に入らないのか❓
なぁ、、どうだ❓
この天女のような美しさ
まさに、姫と呼ぶに相応しい。
お前も美しいと思うだろう❓
俺だけの姫になってくれないか❓』
『なにを言っている。
俺は女には一切興味がない。
お前がどんな女を口説こうが、どうしようが興味などない、勝手にするがいい。
だけど、俺の酒を不味くするのは許せん。
興が冷めた。
帰るぞ‼️』
『そう言った方の、顔を見て驚きました。
3月前に私を助けてくれた、武士の方が目の前にいるではありませんか。
あの、左右の瞳の色が違う方は絶対に間違うことはありません。
そうして、信玄と言う方が言っていた、謙信と言うお名前をその日知りました。』