第2章 運命の歯車 《信長様編》
茉莉花は、そう、話す信長の顔をじっと見つめながら話を聞いていた。
確かに、幼い頃から恋心を抱いていたあの男の子の面影があるような気がする。
だが、信長の話と自分の記憶が合致した事に、未だ信じられず
『うそ、、、
、、、、、、、
それ、、、は、
、、、本当のお話でございますか❓』
『何故そう思うのだ?』
『天下人たる信長様が、私の、、、、想い人なんて、、、
いえ。
どなたかからお聞きになったお話を私にされているのではありませんか❓』
と、不思議に思って尋ねてみた。
とてもじゃないが、あの織田信長が自分の幼き頃より恋い焦がれていたあの男の子だったなどとは、恐れ多くて言えるはずもない、、、、と、言葉を飲み込んだ。