第1章 私のこころの行方
『いいえ。母上。
どなたなのでしょう❓』
『驚かないで聞いてほしいのです。
お相手は、あの、、、、、、
織田信長様です。』
『え❓
母上、、、、。』
茉莉花は一瞬聞き間違えたかと思い母に聞き直した。
『もう一度お名前を、、、
よく聞き取れませんでした。』
『驚くのも無理はありません。
あの、天下人、、、、、織田信長様です。』
『何故、私なのでしょう?
信長様ともあろうお方ならば、もっと相応の方がいらっしゃったはず。
どうして、私などが、、、、、、、
天下人のお相手として相応しいわけがございません!!
母上、お断りできないのでしょうか❓』
『貴方ならそう言うと思いました。
ですが、、、、、
秀吉様から是非にとお話を頂き、私達は目を丸くして驚いたのですが、貴方も武家の娘として、分かっているはず。
このお話がどんなにすごい事なのか、、、
そして、お断りをするなんて父上にお家断絶、切腹をしろと言っているのと同じ事ですよ。』