第1章 私のこころの行方
『気にする事はない。
良いではないか。
民には、そう信じさせておけば、、、
そのうち分かるだろう。』
と、謙信が言う。
でも、私は城下の人々の気持ちを乱してしまいそうだと思い、とても気になって、困っていたがその時、信玄が
『姫、この世には神や仏と同じ様に人の心には信じ縋るものが必要なのだよ。
それが、自分達の住む国主の側にいる茉莉花がその城主の心を開かせたとなれば、まさに天女だよ。
それは、奇跡に近い事それが、この度は、茉莉花、きみなんだよ。』
『それでも、私は春日山城下の者では、、、、。
越後の人間ではないのですから、、、
どうなのでしょう、、、』
『茉莉花は、生真面目すぎるんじゃないのかい?
人の噂も75日って言うじゃないか、もう少し、様子を伺って見たらいいそのうち、収まるはずだから、、、』
『そうですね、、、、
私が、一人慌てていてもどうにもならないですね。
信玄様ありがとうございます。
少し気が楽になりました。』