第1章 私のこころの行方
と、景家が答えれば、紫乃が
“こほん”
と咳払いをして、
『茉莉花様
景家様は、茉莉花様の美しさに見惚れていたのでございますよ。
そうでございますよね❓
景家様❓』
『あ、、、はい。
茉莉花様、大変ご無礼いたしました。』
『いいえ、、、、でも、、、
私には、素敵すぎるお着物ですから、不釣り合いに見てましたよね、、、、。』
『そうではございませんよ。
茉莉花様がお美しいという事なのでございます。
景家様、はっきり仰ってください。
そうでなくても茉莉花様は、ご自分のご器量をこ認識されていないのですから、、、
謙信様のご正室になる前に、どこかに嫁がれてしまってもよろしいのですか❓』
『いえ‼️
それはなりませぬ!!
茉莉花様は、謙信様のご正室になっていただかなければ、ならない方なのです。』
『もぅ、、、
景家さん、、、。そんな事を、、、、。
謙信様がご迷惑ですよ。
それに、先日も申し上げた通り、私は謙信様の剣術の弟子でございます。』
『いいえ、必ずや謙信様のご正室に‼️』
『さあ、景家様、
謙信様がお待ちなんですよね❓朝餉を、、、』
(ああ、、、
大変だ‼️
茉莉花様、お急ぎください。』
『はい、、、。』
と、クスクス紫乃と笑いあって
急ぎ謙信の待つ部屋へ向かったのである。