第1章 私のこころの行方
その頃謙信と茉莉花は、二人で静かに酒を堪能していた。
と、謙信が
『茉莉花、その着物はお前によく似合って居る。』
『ありがとうございます。
私、お花は大好きです。桜、桔梗など。
でも、中でも百合の花が大好きなんです。
特に大輪の白百合が好きです。
謙信様はあまりお好きではないですか❓』
『いや。
全く興味が無い。
だが、お前が百合の花が好きなら、お前の部屋にはいつも百合を生けて置くようにしよう。
景家‼️
明日から茉莉花の部屋には百合の花を生けよ。
茉莉花の部屋の前には、桜の木を植えよ‼️
その他、茉莉花の好きな花を全て揃えるのだ。』
『御意‼️』
『謙信様。
そんな贅沢は覚えさせないでください。
あまりに、心地よくてわがままになってしまいますよ、、、
ふふっ、、、』
『かまわん。
お前のわがままくらい何とも思わん。
逆に足りないくらいだ。』
そう言いながら、謙信も優しく微笑む。