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夢の彼方へ【イケメン戦国】

第1章 私のこころの行方


始めは、遠巻きに茉莉花を見ていた謙信の家臣達は、謙信のあまりの嬉しそうな顔に驚き、一人、また一人と茉莉花に挨拶に近寄って来た。

その茉莉花は、謙信に顔を向け勝手に話していいものか、、、
決めかねていたが、謙信の小さな頷きをみて了承を得たと認識して、挨拶に来る謙信の家臣達一人一人ににこやかに挨拶をしていた。



ところが、いつまでたっても家臣達の挨拶は終わらず、茉莉花の周りの輪は大きくなるばかり、、、その様子を最初はただ見ていた謙信だが、いつまでも、自分のお気に入りである茉莉花は隣に戻らず面白くない。



とうとう、我慢できなくなった謙信は、一言。




『もう、終わりだ‼️茉莉花への挨拶は止めよ‼️

改めて明日、茉莉花の歓迎の宴を開く。

その際に、時間を与える。

散れ‼️‼️』






そう、謙信の不機嫌な声が響けば、家臣らは蜘蛛の子を散らすようにさーっと各々の席に戻り、膳のものを食し始めた。

謙信は



『茉莉花、早く隣へ戻れ。酒がないぞ。』





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