第3章 愛運の結びまで
『母上お気をつけて。』
また一つ、深々と頭を下げて退出した。
その後を秀吉が追いかけ
『ああ、、、、。
今日は、すまなかったな、、、、。
波多野にも、よろしく伝えてくれ。
門前に籠を待たせてあるから、使ってくれ。』
『本当に、何から何までありがとうございます、、、秀吉様。』
『いや、、俺は信長様の御為に良かれと思うことを成しているだけの事。
あまり気にするな。
それでは、一先ず祝言の席でな。』
『はい。
それでは、誠にありがとうございました。
失礼致します。』
そう、深くお辞儀をして籠に乗って行った。