第3章 愛運の結びまで
『いいか!!茉莉花。
細心の注意をはらうんだぞ!!
廊下は滑るから、転ばない様に。
荷物も重たい物は持つなよ!!
高い所にある物を取る時は、誰かに取ってもらえ。
廊下の曲がり角は、出会い頭でぶつかりやすいから気をつけるんだ。
などなど、、、。』
どれ程出てくるのかと思うほど、いつにも増して世話焼き心が湧き出して、心配で心配で堪らないのだ。
客間に着くまで、ずっとそれは続き、茉莉花は困り顔になったとき、
『もうその位でいいだろう、秀吉。
茉莉花も気を付けて、暮らすだろう。』
『、、、、、、、ありがとうございます。
そんなに心配してもらっていて、本当に嬉しいです。
本当に気を付けます。』
『、、、、、あ、、ああ、、。
すまない。
つい、興奮してしまって、、、、。』
『はぁ、、、。
、、、本当に、、。
限度をわきまえよ。』
『はっ。
大変失礼いたしました。』