第3章 愛運の結びまで
そうして隣の間で、女中に着替えを手伝ってもらいながら、いつもより少し綺麗目に着付けられ、信長の居る部屋に戻ってきた。
そして、二人で運ばれた朝餉を食し、暫く秀吉を含めた三人で、祝言についての話をしていた所に、安土城の家臣が襖越しに、
『秀吉様にお客人がお見えで御座います。』
『ああ、、、、。
では、広間に向かう。』
『はっ。
かしこまりました。』
『さぁ、、、
行くぞ茉莉花。』
『はい。』
そう言いながら、手を差し伸べて優しく導く様に手を引いてくれた。
『ありがとう御座います。』
『いや、、、。
転んだりしては困るからな、、、。』
『そうですね、、、、』
と、秀吉も相槌を打つが、、、