第3章 愛運の結びまで
『、、、、、。』
秀吉との話が終わって、信長は茉莉花が眠っている褥に入り、胸元にぎゅっと茉莉花を抱きしめながら瞼を閉じた。
そして、、、、、、、
“ああ、、、、
この甘い香り、、、、
この温もりは心安らぐ、、、。
物心着いてからこんな風に、自分の心が落ち着く事など一刻たりともなかったが、、、
茉莉花と出逢ってからと言うもの、こんなに満ち足りた日々を過ごせる事が、まるで夢を見ているようだと、、、”
いや、、、夢なのではないかと思える程、想像も考えもつかない穏やかな心地に、そのまま意識が沈んで行った。