第3章 愛運の結びまで
そして翌朝、気持ちの良い暖かさとお腹の辺りの程よい重みに意識が浮上してきた茉莉花が、瞼を開けると、自分の顔の直ぐ上に信長の美しい顔を見つけ、あまりの嬉しさに、思わずその胸に顔を擦り付けるようにしがみ付いた。
その仕草の所為で、信長は目を覚ました。
『目覚めたか、、、?』
『あ、、起こしてしまいましたか?
ごめんなさい。』
『いや、、いい。
だが、まだこうしていろ。
貴様の暖かさが心地よい。』
『はい。
私も、まだ離れたくありませんから、、、。』
ふふっと笑った。
すると、襖の外から声が掛かる。