第3章 愛運の結びまで
『信長様は、、、私が懐妊したことを喜んで下さるのですか?』
『何を言っておるのだ、、、。
当たり前だろう。』
『、、、私もとても嬉しく思います。
信長様の御子を私が身籠ることが出来るなど、、、
夢のようでございます。』
『、、、貴様は、、、。
本当にこの俺にどれほどの幸せを齎す女子なのだ、、、。
自分の子を持つなど、露ほども考えてはいなかったが、、、、
貴様を際限無く愛し、それによって子を成すことが出来たとなれば、これ以上の喜びはない。』
『、、、、、、。
信長様、、、、、。
まだ、、祝言の前だと言うのに、、、この様な、、、、』
『何を言うておる。
目出度い事この上ないではないか!!
貴様がこの信長の生涯唯一の伴侶となり、尚且つ織田信長の正室は、祝言の後時を待たずして、天下人の御子をこの世に産み落とすのだ。
こんなに目出度いことが、他にあろうか!!
そんな顔をするな、、、』