第1章 私のこころの行方
そうして、信玄に呼ばれた女中に飾られ準備が整った時に、襖の外から、
景家が、
『茉莉花様、景家でございます。
お支度は整われましたか❓
皆さまお待ちでございます。
失礼いたします。』
襖を開けて、部屋の中の茉莉花を見て景家の動きが止まった。
『なんと、美しい。
少し着飾っただけで、この様な見目麗しいお姿に。』
茉莉花の姿は、先程手に取った着物を着ており髪も緩やかに纏められその、うなじがなんとも色っぽさを醸し出していた。
唇も薄紅で、色付けされて居る為、余計に色っぽさと美しさを強調して居る様だ。
そう言われた茉莉花は、恥ずかしくてうっすらと頬を染め
『景家さん
恥ずかしいです、、、。
そんなお世辞は結構ですよ、、、』
と、消え入りそうな声で抵抗にならない抵抗をしていた、、、。