第3章 愛運の結びまで
その時、ざわざわと襖の向こうから女中達の慌てている声が聞こえてきた。
そして、嫌な予感がした為、その声に反応する様に家康が襖を無言で開けると、そこには
あともう少しで着替えが終わる状態の茉莉花が倒れていた。
急いで診察の為に用意してあった褥に抱き上げ寝かせ、先ずは人払いをし、必要最小限の人数ですぐに調べ始めた。
突然の事に、女中や医師達はとても驚いていたが、家康の指示で側にいた三成に、、、、、。
そちらを任せ、先ずは、診察が終わるまでは、誰一人として部屋を出ることは許されなかった。
そして、この件は他言無用。
一切漏らす事なき様戒厳令を敷いた。