第3章 愛運の結びまで
『、、、、そうなんだね、、、。)
『分かったら、、、
ほら、ぼけっとしてないで、着替えるよ!!』
『もう、家康、、、、。
そんなに急かさないで、、、。
分かったから、、、、。』
そんな二人の会話が余りにも、自分達とはかけ離れた上の人間達の会話ではない様に思え、身近な温かみあふれるものだった為、部屋の中の医師達の緊張も少し緩んだ様に感じた。
『ほら、こっちには女中達が着替えを手伝ってくれるから、早くして!!』
そう言い、隣の部屋の襖を開け、茉莉花を中に入れた。
そして、茉莉花が着替えている間に
家康は医師達に的確に指示を出し、診察の準備を進めた。