第3章 愛運の結びまで
すると、医師達の中からざわめきが聞こえてきた。
『信長様のご正室様が、我々ごときに頭を下げられているなど、、、。』
『そのような事が、、、、。』
『何という方だろう、、、、。』
そう、囁きあっている。
しかし、その囁きも、家康の一声で静まった。
『さあ!!もう挨拶は終わりだよ。
早くするよ。
茉莉花あんたの場合、時間かかるんだから!!』
『家康、、、、。
今からお世話になるんだから、ご挨拶しないと、、、。
と、言うよりも、時間が掛かるってどう言う事?
信長様は一刻程で終わったのに、、、?』
『あんたは、女性でしょう?
診察の仕方が信長様とは違うんだから、診察の内容が違うから、当たり前でしょ!!』