第1章 私のこころの行方
一方謙信は、茉莉花は自分の客人であるから、家臣達は、茉莉花の身分を知ったとしても、危害を加える者は居ないと思っている。
だが、景家は、少し懸念している節がある。
もちろん、謙信は茉莉花をとても気に入って居るため、茉莉花に肩身の狭い思いをさせたくない気持ちがあり自分の側に置く事で、そんなことを感じさせないようには出来るが、、、、
さて、、
どうしたら良いものか、、、
と、考えていた景家だった。
そんな二人も、自室に戻りいまだ、帰城した時のままの格好だった為、夕餉用に着替えを素早く済ませ、景家は、茉莉花を呼びに部屋に向かい、謙信はゆっくりと夕餉の部屋に向かっていた。