第1章 私のこころの行方
『それで、剣術のご指南を、謙信様がされることになったのですか❓
茉莉花様は、太刀筋も謙信様のお目に叶ったのですね‼️』
『まぁ、その後も幾度となく会うこともあったからなその度に何かしら、あやつは厄介ごとに巻き込まれて居る偶然にも、俺がその場に居合わせて居るから良いものを。
あいつは、考え無しに体が動く性分の様でなだから、放っておけないのだ。』
そう話す、謙信の顔は、景家が今まで見たこともない様な穏やかな優しい顔をした。
景家は、あまりの驚きに返事を忘れてしまった。
謙信は景家の様子を訝しげに見たが、特に気にする素振りも見せず、スタスタと歩き進めた。
その後を追いかける様に、景家は、付いて歩いて居るが心の中では、
謙信様をここまで、変えることが出来る茉莉花様は是が非でも謙信様のお側に置きたい。
武士の娘 と言う、身分の格差などは
どこかの国主の養女となれば、謙信様の正室には、問題ない。
いや、正室ではなくとも、側室でも、、、。
そう、、、景家は、色々と頭の中で目まぐるしく茉莉花を謙信の正室候補としてこの先どうやって話を進めるのか考えあぐねていた。