第3章 愛運の結びまで
信長には思い当たる節が、すぐに浮かんだ。
この時、秀吉が茉莉花の身体を心配する余り、この様な大仰な事になってしまったと気がついた。
だが、素知らぬ顔で、、、、
『俺は、何処も悪いところなどありはせぬ。
もし受けたいのであれば、貴様だけでよかろう。』
『信長様、、、、。
私のお願いお聞きいただけませぬか?』
今にも、泣きそうな声になり、目の前の信長の手を取り胸に抱き
『お願いでございます。
もう、二度とこの様な無理を言わぬと誓います。
ですから、此度だけは、、、。
どうか、どうか、、、、。
お願いいたします。』
本当に心から自分の身体をこんなにも心配している様子の茉莉花を見れば、断る事など出来るはずがないのだ。
その心があまりにも嬉しすぎて、、、