第3章 愛運の結びまで
そして、翌日茉莉花は信長が居る天守に向かい、襖の前で
『信長様、、、、、、。
茉莉花でございます。』
『ああ、、。
どうした?』
『よろしいですか?』
そう言い、襖を閉め、信長の正面にきちんと座し、楚々と頭を下げた。
『信長様にお願いがございます。』
『何事だ。
貴様が改まって言う、願いとは、、、』
『信長様はとてもお忙しい方でいらっしゃいますから、此度の祝言の前に、私と一緒に医師に身体を診てもらいませんか?
どうか、このお願いお断りになりませぬよう、お願い申し上げます。』