第3章 愛運の結びまで
『祝言を挙げる前に、一度医師に身体を診てもらってはどうだ?』
これは、たった今思い付きで出た言葉だったが、、、
『え、、、?
なんで、、、?』
『うん。
実はな、、、』
と、本来側にいた本当の理由は告げずに
『祝言を挙げた後は、また信長様も茉莉花も忙しくなるから、一度信長様と共に診てもらった方が安心するだろう?』
『そうだね、、、。
私は大丈夫だけど、信長様の身体の事は気になっていたんだよね、、、。
ずっとそれは思っていたんだ、、、。
とても忙しい人だから、、、
うん、、、、、。
そうだよね、、、、、、。
それが良い!!!!
ありがとう秀吉さん。
とってもいい事教えてくれて!!』
『いや、、、。
でも、信長様がお一人で医師の診察をお受けになるはずがない、、、。
そこで、お前も一緒になって医師の診察を受けると言えば、断る事はないと思うんだ。』
『そう、、、かな、、、、、?
私が一緒で受けてもらえるなら、、、、、、。
本当に心配だから、、、そうしようかな、、、。
思ってるだけじゃダメだよね、、、。
それなら、断られないようにしなくちゃいけないよね、、、、』
『そうしてくれ。
俺達から信長様にお頼みしても断られるのは分かっている。
だから、お前から頼んでくれないか?』
『うん。
分かった、、、信長様、、、医師の診察受けてくれるかな、、、?
私、、、上手く説得できるかな、、、?
どうだろ、、、秀吉さん。
でも、、、、心配だから私、一生懸命お話しするね、、、。』
『頼むな!!茉莉花。』
『うん。』
茉莉花は、余程嬉しかったのか、少し頬を上気させて、興奮気味に話している。