第3章 愛運の結びまで
『信長様の祝言にお祝いに駆け着ける民に、心ばかりではあるが、信長様と茉莉花の幸せのお裾分けをしたいと、三成が言い出したんだ。
そこで、色々みんなで考えた結果、政宗考案の和菓子を渡そうと言う話になってな、、、、。
そして、やっと、試作品が出来上がって政宗が、先ずは茉莉花に味見してもらいたいって言うから、預かってきたんだ。
最近忙しくて、疲れもあるだろうからちょうど甘いものが、いいんじゃないかって思ってな。』
『凄い!!、、、。』
『ああ、、、政宗は本当に上手いぞ!!
こと、料理なら甘味まで 作れるんだからな。』
『、、、、。
勿論、政宗もこんなに可愛い和菓子を作れるなんて、、、。
とても素晴らしいと思いますが、、、。
でも、私が甘いものが食べたいなぁ、、、って
そう、、、思ってたのを、秀吉さんが分かったことも凄い、、って、、思ってしまって、、、。
ふふっ。』
『、、、、、。
そ、、、そんな事、、、
兎に角、試作品の味見は茉莉花がしなくちゃいけないだろ?
だから、持ってきたんだ。
お茶入れるから、ちょっと待ってろよ。』
あまりに直接的な褒め方をされた秀吉は、
人たらしに似つかわしくない、照れを感じてしまった。