第3章 愛運の結びまで
光秀と利三が出かけてしまったため、宿の食事は2人でゆっくりと食べることになった。
田舎の宿ながら、美味しそうなおかずが膳の上に所狭しと並べられている。
それを見て、茉莉花は
『信長様、とても美味しそうなお膳ですね。』
『ああ、、、、。
そうだな、、、。』
『いただきます。』
と、先ずは吸い物を啜った。
『美味しい!!
すごくお出汁が効いていて、本当に美味しいです。』
『そうか、、、。
貴様がそう言うのなら、俺も一口食うてみよう。』
そう言いながら、里芋の煮物を一口放り込んだ。
『、、、うん。
まぁまぁだな、、、。』
それを見ていた茉莉花は、
『もぅ、、信長様、、、。
美味しいものを食べた時は素直に美味しいと表現してください。』