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夢の彼方へ【イケメン戦国】

第3章 愛運の結びまで


その為か、あっという間に刻は過ぎ、
着々と信長との婚姻の準備も整いつつあった。





家具などの調度品は、信長が茉莉花のためを思い、各国の匠達に特別に誂えさせ、また、二人が着る祝言用の衣装から、婚姻の宴で着る着物も、全て秀吉の見立てで各地の名産の反物を使う様方々の地域から集められた為、城の針子達は大忙しであった。




もちろん信長の側近達である、安土城の武将達の晴れ着も作らなくてはならないが、あまりに手の込んだ晴れ着を作らなくてはならない為、城内では対応できずに、城下の呉服屋や近隣の国の針子までも総動員して婚礼用の衣装を作らせていた。




そして、勿論、安土城天守も改築されている。




それと同時進行的に本丸御殿には、信長が愛して止まない茉莉花の為と言い、大小様々な露天風呂や、広大な庭に好みの草木を植え、池を作り、更に年中四季を感じながら愛でる事が出来る様に作り替えていた。



そうして、尚且つ茉莉花の唯一つの希望として、信長の元に集う武将達を持て成す為の広間が増築されていた。






この広間は、新しい庭に突き出す形になっており、細長い形で外には長い廊下が続き、その突き当たりには、広間専用の台所も設置されている。




ここに、武将達が一堂に座して酒宴を行う際には、広間の全ての襖が取り外され、屋外の景色が一望出来る様に作られたものである。



だが、これはあくまでも、酒宴を開く為の広間でしかない。




本丸の中心には、信長に拝謁する為に、日ノ本各地から国主が集まった際に、驚くほどの人数を収容できるだけの広さを持った、謁見の間がある。




おおよそ、500人程は余裕を持って座する広さはあるのだ。




これも茉莉花が、信長を尊敬してやまない強い気持ちと、より多くの人に信長の姿を見て欲しいと考えて提案したものであった。



しかし、当初はそれしか考えていなかったのだが、、、


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