第1章 私のこころの行方
『謙信様。
大変お待たせしました。
やっと、両親の了承を得てまいりました。
ですが、出立は明後日にしていただきたいのです。』
『どうしたのだ❓
なぜ時が必要なのか❓』
『荷造りなどございます故、
少しお時間を頂きたいと、、、』
『いや、荷物など要らぬ‼️
お前の身の回りのものは全てこの景家に
揃えさせ、既に城に用意してある‼️』
『!!!!!!』
『え、、、?、、、謙信様、、、。
それは、、、どう言う事でしょう。
何故そこまでしていただけるのでしょう、、、。
まだ、知り合ってそれ程時間は経っておりませんのに、、、。
ましてや、此度は剣術のご指南をお願いして居る身、、、。』
『いや、時の長さなどどうでも良い事だ。
俺は、お前が気に入っている。
だから、城にも呼んだのだ。』