第2章 運命の歯車 《信長様編》
『はい。
ありがとうございます。
茉莉花もそれを望んでおります様で、私共も、大変喜んでおります。
末長く娘をよろしくお願いいたします。』
『当然の事。
のう❓茉莉花。』
『はい。』
『母上。
私、信長様のお側に居なければ、この先、幸せどころか、生きてもいけない程信長様をお慕い致しております。
私、今本当に幸せでございます。』
『、、、、ええ、、ええ、、、、。
そうですね。
母は嬉しいのです。』
そう、2人は涙を流しながら何時迄も抱き合って居た。
すると、父親が
『千鶴もうそろそろ、、、。
秀吉様とお打ち合わせをさせて頂かなくては、、。』
『そ、そうですね、、、。
申し訳ありません。
で、では行きましょう、、、。
それでは、信長様、本日はありがとうございました。
何卒、、何卒お願いいたします。』
『案ずるな。』
『母上、父上。
ご心配には及びません。
信長様と一緒なのです安心して下さい。
本日は、ありがとうございました。
また、近いうちにお会いいたしましょう。』
『ええ、、ええ、、、、。
そうですね。
では、失礼いたします。』
と、茉莉花の父と母が退出した。
すると、茉莉花は信長に向き直り、楚々と、三つ指をつき頭を深く下げ天守に戻った。
そして、
『信長様。
本日はありがとうございました。
父と母の顔が見れ、挨拶も出来ましたので何も心残りなく、このまま信長様のお側にお仕えすることができます。』