第2章 運命の歯車 《信長様編》
『茉莉花
間違えるでない。
俺に仕えるのではない。
この信長の妻となるのだ、これから先俺の隣には貴様が必ずおらねばならぬ。
そして、何時も笑っていろ。
貴様の笑顔は、俺に様々な力を与えるのだから。』
『はい。
、、、、信長様、、、
私はこんなに幸せで良いのでしょうか❓』
『ふん。
こんな程度で幸せなどと、、、、。
待っていろ、今が幸せだと思っていることが比ではないほどに、愛してやろう。』
『、、、はい。』
『泣くなと言っておるのに貴様は、、、』
『これは嬉し涙なので良いのです。』
そっと、節くれだった指で涙を拭った信長は茉莉花の美しい泣き顔に見惚れていた。
本当に、この女には不思議な感情を沢山抱かせられる、、、。
だが、、、嫌ではない、、
むしろ、驚きと共に、此奴に対して益々興味が湧く、、、
全て知り尽くしたいと言う欲が次々と湧いてくる。
不思議な女だ。
そんなことを、思っていた信長に
『信長様、、、
どうかなさいましたか❓』
『いや。
貴様がそんな顔で俺を煽るから、今すぐ欲しくなった。』
『んっ、、。』