第2章 運命の歯車 《信長様編》
『今後、、、祝言を行うが、準備が整うのが、ざっと計算して、早くても1年程後になるであろう、何かそちらとしての要望はあるだろうか❓
極力、その意に沿う様にしたいと思っている。
たった1人の大切な御息女なのだから、、、。』
『は、はい。
、、、、。』
茉莉花の両親は顔を見合わせたが先に口を開いたのは、母親の方だった。
『何もございません。
私共は、この上ない程、幸せでございます。
なによりも、娘のあんな幸せな顔を見て、これ以上なにを望む事がございましょうか、、、』
『母上、、、。』
茉莉花の目から大きな涙が頬を伝った。
ならば、本日より、信長様と共にこの安土城天守に住まう事とする。
今後の予定は追って連絡を致す故、楽しみに待つ様に。
『ははっ。』