第2章 運命の歯車 《信長様編》
『ま、、茉莉花、、、さま❓
な、、な、、、な、、‼️』
父親はあまりに急な事に思考が追いつかないのだろう。
言葉が上手く出てこない、、、、。
『あ、、ありがとうございます。』
と、母親は涙を流しながら信長に向かって頭を畳に擦り付ける様にして嬉し泣きが止まらなかった。
それにつられる様に、五郎右衛門も、恭しく頭を下げた。
そして、秀吉は話を続けた。
『今から申す事は、決定事項である。
心して聞く様に‼️』
『は、、、、はっ。』
『本日より、茉莉花様は安土城天守に住まわれる。』
『ええっ‼️』
『どうした❓
信長様のご正室となられるのだ当然の事であろう。』
『で、、ですが、、、。』
『なんだ❓』
『、、、、。
では、もう二度と娘に会う事が叶わないのでございましょうか❓』
言葉が出ない父親に変わり、母親が秀吉に尋ねる。
すると、
『いや。
その様なことはない、、、。
茉莉花様が望まれればいつでも逢えるよう信長様から許しが出ている。』
『あ、ありがとうございます。』