第2章 運命の歯車 《信長様編》
『失礼致します。
お支度整いましてございます。』
『入れ。』
と、秀吉が答える。
すると、襖が両方向に開かれ、、、、そこには、綺麗に着飾った茉莉花が立っていた。
それを見た、信長は満足気に微笑み
『茉莉花此方に座るのだ。』
と、自分の隣を扇子で指した。
少し、頬を赤らめながら茉莉花は答える。
『はい。』
その様子を、両親は放心状態で見つめている。
本当に自分達の娘なのかと思う程、美しい。
茉莉花が、信長の隣に座ったのを見計らい、秀吉が、茉莉花の両親に向き直り、
『五郎右衛門、、、。
いや、波多野殿、、、。
此度、貴殿の御息女、茉莉花様は、信長様のご正室となる事が決まった為、登城頂いた次第。
ご了承いただけますな❓』