第1章 私のこころの行方
謙信は、その笑顔に驚いた様な顔を一瞬見せたが、すぐに、いつも通りの様子に戻り
『ならば明日から稽古を行うぞ。
馬は、俺の城にあるからいつでも乗れる様にしておく。
明日からはしばらく、俺の城に滞在しろ。修行だと思ってな、、、』
(え?
謙信様のお城に、、、?』
『ああ、、、。
不都合があるのか❓』
『あまりに急なお話な為、父と母に許しを貰わなくては、、、』
『ああ、、
そうか、、、
ならば、今から帰り、早々に説得して来るがよい。
明日も明後日も明々後日も此処で、俺は旨い地酒を飲んでいるお前が来るまでは。
茉莉花、必ず良い返事を持ってこい。
楽しみに待っているからな。』