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Dearest【降谷零夢】

第9章 決着


ドサドサ!

「いてっ…………な、何だコレ……?」
『ずーっと両親が貴方の誕生日に買っていたプレゼントよ!いつか和解出来たら渡したいからって!』
「は……?」
『……両親は貴方の気持ちに全く気付いてなかった訳じゃない……貴方が“いつまでも3人でいよう”とか言い出したから言えなくなったのよ!なのに、貴方の方が裏切ってるじゃない!!貴方の描く未来には父さんがいない!最初から貴方は母さんしかいらなかった!』
「そんな事は……」

受け止めきれないのか、違うと言い続ける宗次郎にコナンは横から何かを出してきた。

「これ、おじさんの部屋で見つけたけど見覚えあるよね?」
「……ソレは……昔、祐一郎と将来の夢を書いたやつ……」
「おじさん、これには祐一郎さんに子供が出来たら自分が名前付けるんだって書いてあるけど、その名前って“愛”って名前だよね?」
『え……?』
「……っ」
「さっき、お姉さんを拘束してナイフ突き付けた時のおじさんは手が少し震えてた。それってお姉さんの名前は自分が考えた名前だって気付いてたからでしょ?本当は許してたんじゃない?2人の事。」

コナンに言われ、宗次郎は頭を抱えて否定した。

「ちが……許してなんか……」
「だけど後に引けなくなった。」
「違う!俺はアイツが憎くて……!」
「このノートの最後に、ごめんって泣きながら書いたんだね。跡が残ってる。」
「お、れは…………怖かった……んだ……」

ポツリ、ポツリと小さく話していく。
コナンの言う通り本当は許してた事、それでも今更会えない事、拒絶される位なら2人の中に悪者として残ろうと考えた事。
項垂れる姿に誰も口を開かなかった。

「……お姉さんを化け物って言い始めたのはおじさん……と、真理子さんだね?」
「……坊や、どうして?」
「真理子さん、幸紀さんを睨んでたもん。それってさ、愛お姉さんをこの家に呼び戻したからでしょ?真理子さんはお姉さんをこの家から離れさせたかった、だからわざと罵って遠ざけたんだ。」
「……真理子さん、それは本当ですか?」
「……この子の言う通りよ。祐一郎兄さんと桐華義姉さんは、愛さんにこの家と無関係に……幸せになって欲しかったの。私は、あの2人が大好きだった……だから2人の願いを叶えたくて引き離す為にあんな酷い事を言ってしまった。」


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