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Dearest【降谷零夢】

第8章 狙われた彼女


毛利一家には少し広い部屋で寝泊まりしてもらう事にしてその日の夜、幸紀の部屋に愛と安室、睦月が集まった。

「さて、これからの話だけど……」
「ちょっと待ってくれ。幸紀と愛は今僕が何をしてるか知ってるのか?」
「……僕って似合わないな。」
「うるさい。」
『知ってるわ。』
「睦月さんも?」
「はい。」
「……そうだよな……じゃなきゃ、睦月さんの口から安室透の名前出ないよな……」

若干、遠い目をして少し前の出来事を思い出す。
愛と幸紀も似た様な顔をする。

『……睦月さん、何であの時初対面の振りしなかったんですか?』
「お2人がもう一度お会い出来た事が嬉しく思いまして、つい気持ちが……」
「気持ちが?」
「昂ったと申しますか……」
『昂った……』
「……その……申し訳ありません……状況も考えずに……。」

しょぼんとして謝る睦月に3人は笑ってしまった。
別に怒ってなどいないのだから。

「おかげでこっちもサポートしやすくなったし、大丈夫だろ。」
「サポート?」
「忘れたか?この葉月家は名家と言われてんの。」
「忘れてるわけじゃないが、サポートって何するつもりだ?」
『情報は入ってくるからその辺りでサポート出来ると思うの。』
「俺の予想が正しければ、今までに作った繋がりも無くなってないだろうからな。」
「繋がり?」

愛と幸紀はチラリと睦月を見る。
釣られて安室も見るが、睦月は笑うだけ。

「睦月さんに何かある?」
「聞いて驚くなよ?」
『睦月さんは元警察で、しかもそれなりの地位だったからそれの繋がりが今も生きてる。』
「は?元警察??」
『貴方なら調べれば分かると思うわ。』
「……俺が調べて分かる?」
『ふふ……素が出てるわよ?気を付けないと。』
「え、あぁ……そうだね。」

頷きつつも、思案顔な安室に愛と幸紀はニヤニヤしていた。

「……睦月さん、本名ですよね?」
「はい、本名でございます。」
「睦月って名字?名前?」
「さて、どちらでしょうか?」
「……あー……分かりづらい。」
『睦月さん、基本ニコニコしてるから読みづらいよね。』
「そう簡単に読みとらせては務まりませんよ。」

それはこの家の執事としてか、それとも警察だったからなのか。
笑顔を絶やさない睦月に安室は溜息を溢した。


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