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Dearest【降谷零夢】

第8章 狙われた彼女


安室side

人と少し違うだけで、こんなにも扱いが変わるのか……。
腹立だしい。
そんな感情が表に出ていたんだろう、コナン君と毛利先生が俺ー僕を気遣わしげに見ている。

「……安室さん、大丈夫?」
「……僕は大丈夫だよ。」
「幸紀さん、さっきの依頼取り消しの話だが受けさせて貰えるか?」
「え?」
「安室は俺の弟子だ。その弟子の大切な人を守れなくてどうする。」
「……毛利先生……」

……本当にこの人は。
こういう所があるから頭が上がらない。

「良い先生だな。」
「……えぇ。」
「毛利さん、有り難う御座います。」
「お宅からしたら無関係の俺達が関わるのは気乗りしないだろうよ。」
「本音はそうですね。」
「関わらせてもらう代わりに依頼料だが……」
「それは払わせて頂きます。」
「いや、金は良い。」

僕が弟子になる時に提示した時もコロッと態度を変えたのに、まさか依頼料いらないと言うなんて……。
その後に続いた毛利先生の言葉に僕は目を見開いた。

「その代わり、解決したら正式に安室と婚約結んでやってくれ。」
「……え?」
「お、おじさん……?」
「コイツは無茶ばかりしやがる。コナンを助ける為に車ぶつけたりと……まるで生き急いでる感じでな。だけど、助けた時といい自分の事の様に怒ってるのを見て愛さんを想ってるのは本当だろう。なら、彼女に傍でコイツを支えてやって欲しいって思うんだよ……一応、俺の弟子だからな。」

“心配なんだよ。”
最後に小さくそう呟いた毛利先生。
幸紀は目を丸くしてるし、コナン君は唖然とした表情で見てるし……僕は何だか泣きそうだし。(表に出さないけど。)
良い人に出会えたと思う。

「……それは俺からしたら願ってもない事ですが、結局は愛と透2人の気持ち次第になると思いますが?」
「まぁ、そうだな。」
「……でも……2人が望むなら。」

幸紀と毛利先生が僕を見る。
正直な話、彼女とそういった関係までなれるのは嬉しい。
だけど今の僕は彼女にとっても、この家にとっても危険なんじゃないか?

「……とりあえず、この件が片付くまでは考えさせて下さい。」
「愛とも話し合わないといけないな。」
「そうですね。」
「では、毛利さん達良ければ泊まっていって下さい。部屋は余ってますし……あ、透は俺の部屋な。」
「はいはい。」



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