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Dearest【降谷零夢】

第3章 近づく距離


ストーカーが発覚して数日後。
いつもの様に2人で買い物しに外へ出ていた時だった。

「こんにちは、今日は1人じゃないんだな。」

短髪で活発そうな男が俺達の前に現れた。
愛はその男を見るなり俺の腕を強く掴んで後ろへと引っ張る。

「愛?どうした?」
『……か、帰ろ?』
「酷いなぁ、こっちの顔見るなりその態度はないんじゃないかな?」
『あ、貴方に関係ないです。』
「彼、最近よく一緒にいるの見かけるけど彼氏?俺に許可なく男連れ込んだりしたら駄目じゃないか。」
「(コイツ……あのストーカーか?!)」

怯えてる愛を背後に隠して相手を睨む。
怒るどころか相手はとてもたのしそうに笑っていた。

「君に彼女は守れやしないよ。彼女の様子からして君はなぁんにも知らないみたいだから。」
「……何を……」
「彼女の境遇、周りにいる友人達、何より彼女が持つ力の事を。」
「力……?」
『……その人の言う事に耳を傾けないで、無視して良いから。』
「ほら、そうやって彼女は君に何にも教えない。信頼されてないのかな?」
「!」

信頼されてない。
俺にとってその言葉は思っていた以上にダメージがデカかった。

『ち、違っ……!』
「まぁ、信頼されなくて当たり前だよね。だって君はこの世界の人間じゃないんだからさ、降谷零君。」
『!?』
「……な、んで……」
「調べるのは簡単すぎたよ。笑っちゃうほど君の顔は変わっていないから見付けやすくて。」
「……顔が変わっていない?」
『……貴方、零を知ってるの……?』
「知ってるも何もこの世界だと知ってる人間の方が多いんじゃないかな?愛ちゃんはそういうのに疎いというか興味ないから分からないだろうけど。」

どういう事だと互いに目を合わせる。
俺を知ってる人間が多い?
今まで名前を呼ぶのは愛だけなのに?
そんな疑問が顔に出ていたのか、奴はまるで質問に答える様に喋る。

「愛ちゃん自身が目立ちたくないが為、君に帽子やらサングラスやらを着けさせていたのが幸いしたのかも。褐色で金髪はそうそうにいないけどまさか降谷零本人だとは誰も思わないだろうし。」
『ちょっと待って…………貴方の言ってる事よく分からないんだけど……』
「ふむ、それなら今ここで愛ちゃんの友人達に聞いてみると良いよ。」

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