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【R18】さぁ、復讐を始めよう。

第3章 婚約と同棲


「晴人くん」


「あ、穂乃香さんはどっちが好き?」



「晴人くん、私は晴人くんの気持ちさえあれば何も要らないわ。

お揃いの物があると心が落ち着くのは確かだけど。

あっちを見てみない?」


「え?あっちって...」


晴人くんを連れて来たのは、隅にある小さなコーナー。


お店の中でも比較的安価な物が売られている。


「私、これが良いな」


手に取ったのは中央に小さな宝石のつく指輪。


「え、でもこれ宝石が...」


「宝石も小ぶりで晴人くんも普段つけやすいと思うし、何よりこの宝石もロマンチックなのよ?

拡大鏡で覗くと、宝石の中に星が見える」


近くにあった拡大鏡で覗くよう促す。


「綺麗...!」


「でしょう?」


「穂乃香さんは本当にこれで良いの?」


「ええ、もちろん」


互いの指輪を買って、その場で交換した。


晴人くんはシルバー、私はゴールド。


2人を繋ぐ愛のシルシは左手の薬指に、ピッタリとはまった。


お店を出て、車道側を歩いてくれる晴人くん。


繋がる手に伝わる、金属の感覚に頬が緩む。


幸せだな...。


好きな人を愛して、好きな人に愛されて。


家に帰って、服を脱ぐのも移動するのも億劫で、玄関で抱き合った。


交わる体液が、淫らで甘い水音を奏でる。



「穂乃香さん...すき...」


「んっ、私も、好きよ...」


キスをしながら、果てた。


「穂乃香さん、今度の休みにご両親に挨拶しに行きましょ」


「晴人くんのご両親...反対しないかなぁ......」


「なんで?」


「だって私の方が歳上...だし...」


「そんなの、気にしないって。

俺はむしろ穂乃香さんのご両親に反対されそ。

俺の方が稼ぎも貯金も少ないし」


「そんなこと気にしなくて良いのに...」


次の休みは、互いの両親への挨拶に行くと決めた。
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