第2章 確認と進展

｢う...穂乃香さ...おれ...｣


ビクビクと南くんの足が動く。


｢可愛い...｣


眉間にシワを寄せる南くんに跨り、自身に片手を添えると、腰を落とした。


｢っ、う...｣


｢んん......あ...｣


南くんと私とを隔てるものはなく、直に彼の熱を感じることが出来る。


全部埋まったのを確認すると、自分のイイトコロには当たらないように腰を動かした。


｢やべ...ぇ......きもち...｣


｢良かった。

もっと気持ち良くなって良いからね｣


南くんのお腹辺りに手を置き、夢中で腰を振る。


飛びそうになる快感ではないけど、気持ちが良い。


｢あっ...だめ、穂乃香さ...もう...｣


余裕がないのか、潤んだ目で見上げられる。


｢イキそう？良いわよ｣


｢いやだ、イキたくない...っ｣


｢気持ち良くなって、晴人｣


｢っ、も、狡い...っうｯｯ......！｣


ビクビクと大きく身体を震わせる南くん。


ナカに吐き出された熱に、顔が緩む。


南くんの上から降り、愛液で濡れる自身をティッシュで拭ってあげていると、ふと下から視線を感じた。


睨まれている。


｢で、一体なんだったんすか。

急にホテル連れ込まれるわ、襲われるわ。

おまけに......中出ししちまうし。

確かめたいことって一体何｣


｢南くんを、好きだっていう気持ち｣


｢は？｣


ポカンと口を開けたまま固まる。


｢だから、南くんを好きな気持ちを確かめたの｣


｢でで、どうだった訳。

俺のことどう思ってんの!?｣


｢...好きよ｣


自分の気持ちを伝える時はいつだって照れる。


恥ずかしさで居た堪れない。


｢俺も好き｣


｢婚約者と別れたばかりで軽い女って思うかも知れないけど、もし良かったら私と...｣


｢ストップ。

その先は俺が言うから、黙って｣