第3章 メガネの向こうの目
【AM8:30】
※昨日の夕方から夜勤
私は退勤する前に、
牢屋勤務の山田さんに逢いに行った。
山田
「おー、女中(  ̄ー ̄)ノ」
山田さんは、
収監されている罪人の牢屋の錠を閉めたあと
私がいる入り口に向かって手を振りながら歩いてきた。
「わたし、あがりなんですけど。
山田さんにこれを差し上げようと思って...」
実は夜中のおやつの時間に、
“こはくとう”という綺麗で美味しい
おやつが差し入れされたのだけれど、
罪人がいる間は、
牢を離れる事が出来ない山田さんは
この“こはくとう”をもらっていなかった。
だから私は..
山田さんに食べてほしくて持参したのだった。
山田
「ん?ラブレターか( ̄ー ̄)?」
「ちッ!違いますよ(;A´▽`A)
こはくとうっていう、綺麗で美味しいお菓子ですぅ。」
私はこはくとうを包んできた
花柄の包みを渡した。