第3章 メガネの向こうの目

【視点】




山崎さんに連れてこられたのは...







(ん？此処は...)







医室だった。


医室とは、重篤な病気にかかってしまい


だけど入院する必要がない隊士さんが


一時的に休養する為の部屋だ。







(初めて入ったかも...)







中は少し薬品の香りが漂っていて、


こじんまりとした四畳半の畳部屋だった。


中で休養している隊士さんは居ない。