第5章 時の流れに身を任せ
暫く、
散らかった荷物をベッドの上から眺めていると
先生と看護師さんが入室してきた。
ホワイトジャック先生
「目が覚めたようだねさん。
気分はどうかね?」
先生は私の胸元に聴診器を当て、
胸の鼓動を聞いている。
「はい...えと...
太ももが少し痛むだけで
変わった事は何も....
ただちょっと頭が重いかもです...」
ホワイトジャック
「頭が重いのは仕方がないんだ。
君は感染症で40度近い高熱を
二週間以上苦しんでいたうえに、
さらに二週間眠ったままだったからね。」
(え!???)
ホワイトジャック
「消毒もしていないボールペンなんて、
太ももに刺したから起こった事だよ。
何があったか分からないが、
自傷行為は賛成出来ないな。」
(自傷行為....)
私はあのときのシーンを思い出す。
「...」
(でもあの時は..ああするしか....)