第1章 始まり
裕「そろそろ終わりにしたらどうですか?もう着きましたよ。紬、お前は早く個性を解け」
運転をしていたはずの裕亮が私達のいる方のドアを開けてやって来て、紬の頭を叩いた。
(あぁぁぁ!?美少年の頭を叩いた!でも爽やかイケメンと美少年だからアリなのか…?
いやでも、BLはちょっとなぁ…)
紬「いったぁぁ!?裕亮、お前ちょっと強めに叩いただろ!馬鹿になったらどうしてくれるんだ!」
そう言って紬は少し大袈裟に叩かれた所を両手でおさえている。かわいい、間違いない、かわいい
(あぁぁぁ!尊い尊い尊い尊い尊い尊い)
尊いと叫びたい気持ちを我慢しておさえているおかげて少し低くなった頭を少し見上げて撫でる。
(相変わらず美少年だなぁ…尊…)
そう思ってぽーっとしていると鼻に違和感
紬「え、ちょ、美羽様!?鼻血、鼻血!ティッシュ!」
裕「はぁ…紬、落ち着け。たかが鼻血だ。」
紬「まぁ、そうだね。というか、なんで鼻血出たんです?美羽様」
『ごめん、ありがとう…紬が尊すぎて…興奮して、鼻血が…うぅー…』
紬「はぁ…相変わらずだね。興奮して鼻血とか僕漫画でしか見たことないんだけど…
まぁ…流石変態だね♪」
裕「というか、美羽様。個性使えばすぐに止まるのでは?」
(その手があったか!!)
私は「鼻血が止まりますように…」とお願いした。
なんてシュールなお願いなんだ…
そして鼻血は止まる
『止まった!止まったよ!』
某ハ○ジの「立った、クラ○が立った!」みたいな感じで言って車の中ということも忘れて立ち上がりる
そして案の定私は
ゴンッッッ!
『っ〜〜〜〜!?』
車の上に頭をぶつける
紬「バカだな…」
裕「バカですね…」
紬と裕亮は遠い目で見てくる
『っ、そこ!聞こえてるわよ!?』
こうしていつもより色々ハプニングのあった1日は終わる